会議や商談の記録をAIで楽にしたいと調べ始めると、よく名前が挙がるのが Plaud と Notta Memo です。

どちらも音声を文字起こしして要点を整理してくれる、という点では似ています。

だからこそ、「結局どっちを選べばいいのか」で手が止まってしまう人も少なくないのではないでしょうか。

たとえば、クライアントとの対面打ち合わせや取材の内容をしっかり残したい人もいれば、Zoomなどオンライン会議の議事録を後から整理したい人もいます。

専用の端末を買うべきなのか、手持ちのPCやスマホ中心で足りるのかで迷う人も多いはずです。

対面中心か、オンライン中心か。この違いだけでも、見るべきポイントは変わってきます。

先に大事なことを書いておきますが、この2つは「どちらかが一方的に優れている」という関係ではありません。

得意な場面が違うだけです。

ざっくり言うと、Plaud は対面の商談・取材・打ち合わせのように、録音デバイスを手元に置いて会話を記録したい人に向きやすい。

Notta Memo は、オンライン会議や音声ファイルの整理など、ソフトウェア側で文字起こし・要約・管理をまとめたい人に向きやすい。

この記事では、機能の細かいスペックを並べるのではなく、「自分の会議の仕方ならどちらが合うか」を判断できるように、使う場面から整理していきましょう。

AIボイスレコーダーそのものの使い道がまだ曖昧な人は、先に「AIボイスレコーダーで会議メモはどこまで楽になるか」を読んでおくと、この記事の比較が読みやすくなります。

PlaudとNotta Memoの違いを先に整理

細かい比較に入る前に、2つの立ち位置の違いをつかんでおきましょう。

Plaudは録音デバイス寄り

Plaud は、録音用の専用デバイスを手元に置いて使うタイプの選択肢です。

商談や取材の場で、端末で録音し、あとからアプリ側で文字起こしや要約を確認する、という流れが基本になります。

「まず確実に録る」ことに重心がある、と捉えると分かりやすいです。

スマホやPCの画面を触らずに録音を始められるので、対面の会話に集中したい場面と相性が良い形です。

Notta Memoは文字起こし・会議メモ管理寄り

Notta Memo は、Notta の文字起こし・要約・管理の仕組みを軸に使うタイプの選択肢です。

オンライン会議の音声や、すでに手元にある音声ファイルを取り込んでテキスト化し、要約や会議メモとしてソフト側でまとめて管理していく、という使い方に向きます。

「録ったあと、どう整理して残すか」に重心がある、というイメージです。

なお、Notta Memo は録音に対応したデバイスとしての形も含めて提供されています。

ただこの記事では、対面録音に強い Plaud との違いを分かりやすくするために、Notta Memo は「ソフト側で文字起こし・要約・管理をまとめたい人向け」という強みの面から整理します。

具体的な提供形態や対応環境は変わることがあるので、最新の内容は公式で確認してください。

比較するときは「機能」より「使う場面」から見る

Plaud と Notta Memo は、文字起こしも要約もできる、という点では重なります。

そのため、機能表だけを見比べても差が分かりにくくなりがちです。

選ぶときに見たほうがいいのは、機能の有無よりも「自分がどんな会議で、どう記録したいか」です。

対面が多いのか、オンラインが多いのか。

端末を持ち歩きたいのか、手持ちの機器だけで始めたいのか。録ったあと一人で振り返るのか、チームで共有するのか。

この場面の違いが、向き不向きをいちばん大きく左右します。

Plaudが向いている人

まずは Plaud が合いやすいケースから見ていきます。当てはまる項目が多いほど、Plaud を候補に入れて検討する価値があります。

対面の商談や取材が多い

クライアントとの商談や、取材・ヒアリングのように、対面で相手の話を記録したい場面が多い人に向きやすい形です。

専用の録音端末を会話の場に置いておけるので、その場ではメモを最小限にして相手の話に集中し、細かい確認はあとから録音とテキストで振り返る、という進め方ができます。

発言を素材として後から使いたい取材でも、記録が残っていると見返しやすくなります。

会議中にスマホを操作したくない

商談中にスマホを取り出して録音アプリを操作するのは、相手によっては気が散る印象を与えることがあります。

その点 Plaud のような端末型は、録音の操作を端末側で完結できるため、会議中にスマホやPCをいじらずに済みます。

「目の前の会話に集中したい」「手元の機器をできるだけ触りたくない」という人に向いています。

録音用の端末を分けたい

普段使いのスマホとは別に、録音用の道具を分けておきたい人にも合います。

スマホのストレージや通知に左右されず、録音はこの端末、という役割分担ができると、運用がシンプルになります。

外出先や移動中の打ち合わせなど、スマホとは別に録音手段を持っておきたい場面でも使いやすい形です。

Notta Memoが向いている人

次に Notta Memo が合いやすいケースです。こちらも、当てはまる項目が多いほど候補になります。

オンライン会議が多い

ZoomやTeams、Google Meetなどのオンライン会議が多い人に向きやすい形です。

画面共有を見ながら発言もして、さらにメモも取る、という同時作業はオンライン会議で増えがちです。

ソフト側で音声を文字起こしして要点を整理できると、会議そのものに集中しやすくなります。

オンラインMTGの記録を中心に改善したいなら、まず候補に入る選択肢です。

音声データや会議記録をまとめて管理したい

すでにある録音ファイルや、複数の会議メモをまとめて管理したい人にも向きます。

文字起こししたテキストや要約を、ソフト側で蓄積・検索・整理できると、「あの会議で何を決めたか」をあとから探しやすくなります。

記録を単発で残すより、まとめて管理したい人に合う形です。

端末を増やさずに始めたい

新しい録音端末を買い足さず、手持ちのPCやスマホ、アプリを中心に始めたい人にも向いています。

まずソフト側で文字起こし・要約を試してみて、自分の仕事の流れに合うかを確かめたい、という入り方ができます。

最初のハードルを低くして始めたい人に向く形です。

PlaudとNotta Memoの比較表

ここまでの違いを、項目ごとに一覧にしておきます。あくまで一般的な傾向の整理で、細かい機能や対応環境は変わることがあります。

最新の内容は各公式サイトで確認してください。

比較項目PlaudNotta Memo
種別録音デバイス寄り(端末型)文字起こし・会議メモ管理寄り(ソフト側中心)
向いている会議対面の商談・取材・打ち合わせオンライン会議・音声ファイルの整理
対面利用向きやすい使えるが端末型ほど手軽でない場合がある
オンライン会議利用使えるが用途による向きやすい
録音端末の有無専用端末を手元に置いて使う手持ちのPC・スマホやアプリ中心で始めやすい(提供形態は公式で確認)
音声データ管理テキスト化後にアプリ側で確認ソフト側で蓄積・整理・検索しやすい
要約・文字起こしあり(精度・対応は公式で確認)あり(精度・対応は公式で確認)
チーム共有個人利用から始めやすい会議メモの蓄積・共有に寄せやすい
持ち運び端末を持ち歩ける端末を増やさず手持ちの機器で使える
初めて使うときのハードル端末の用意が必要手持ちの機器から試しやすい
注意点録音同意・機密情報・料金や対応環境は公式で要確認録音同意・情報管理・料金や対応環境は公式で要確認

自分の会議の仕方に近いほうから、まずは内容を確認してみてください。

対面の商談・取材を残したい人Plaudを確認する
オンライン会議や音声データを整理したい人Notta Memoを確認する

どちらを選ぶべきか

向き不向きが見えてきたところで、選び方の目安を整理します。迷ったら、機能ではなく「自分の会議の種類」で考えるのが分かりやすいです。

対面中心ならPlaud

商談、取材、対面の打ち合わせが多く、その場の会話を確実に録っておきたいなら、Plaud のような端末型が候補になります。

スマホを触らずに録音でき、録音用の道具を分けられる点が、対面の場面で効いてきます。

「会議中のメモを減らしたい」「商談の聞き逃しを減らしたい」という課題が中心の人は、まず Plaud を検討してみてください。

オンライン中心ならNotta Memo

オンライン会議が多く、音声ファイルや会議メモをソフト側でまとめて整理したいなら、Notta Memo のような形が候補になります。

端末を増やさず手持ちの機器から始められ、文字起こしや要約を蓄積・管理しやすい点が、オンライン中心の働き方と合います。

「オンラインMTGの記録を楽にしたい」「音声データを整理したい」という人に向きます。

両方あるなら優先順位を決める

対面もオンラインも両方多い、という人も多いはずです。

その場合は、無理にどちらか一方に決めず、まず「どちらの記録をいちばん楽にしたいか」を決めるのがおすすめです。

たとえば、商談の記録がいちばんの負担なら Plaud から、オンライン定例の議事録がいちばんの負担なら Notta Memo から、というように優先用途を1つに絞って試すと、自分の仕事に合うかを判断しやすくなります。

最初から全部を一度に変えようとしないことがコツです。

チーム運用ならAiNoteも比較する

個人ではなく、チームや会社として会議記録の運用を整えたい場合は、選択肢が少し広がります。

たとえば、AI議事録ツールの LINE WORKS AiNote のような、チーム・法人での利用を想定したサービスも比較対象になってきます。

個人のメモ用途か、チームでの共有・管理かによって、見るべきツールは変わります。

端末型とソフト型を含めた全体の整理は、「AI議事録ツールとAIボイスレコーダーの違い」で扱っています。

なお、端末を分けたい場合の選択肢としては、イヤホン型・デバイス型の ZENCHORD1 のような製品もあり、別デバイスを比べたいときの候補になります。

選ぶ前に確認したい注意点

どちらを選ぶ場合でも、録音と会議の記録を扱う以上、先に確認しておきたい点があります。便利さと同じくらい、ここを押さえておくと導入後に困りにくくなります。

録音同意と社内ルール

会話を録音するときは、相手に伝えて同意を得るのが基本です。

「記録のために録音させていただいてもよいですか」とひと言確認するだけで、相手の受け取り方は変わります。

あわせて、会議の録音や外部ツールの利用について、自社や取引先にルールがないかも確認しておきましょう。

なお、録音に関する法的な扱いはケースによって異なり、この記事で「録音してよい・いけない」を断定することはできません。

判断に迷う場面では、自分の状況に合わせて確認してください。

プライバシー・個人情報・音声データの扱い

会議の録音には、参加者の声や名前、連絡先、取引内容など、プライバシーや個人情報にあたる情報が含まれることがあります。

ソフト側で文字起こし・要約を行うツールでは、こうした音声データや会議内容が外部のサービスに送信・保存される可能性があります。

どこにどう保存されるか、共有される範囲はどこまでかといった点は、各サービスの説明を確認しておくと安心です。

個人情報や会議内容の扱いについて、自社や取引先のルールとも照らし合わせておきましょう。

機密情報の扱い

未公開の経営情報や契約に関わる内容など、機密性の高い会議では、録音やツールの利用に慎重さが必要です。

「機密情報でも問題ない」と言い切れるものではありません。扱う情報の重要度に応じて、そもそも録音するか、どのツールをどう使うかを判断してください。

迷ったときは、使わない選択も含めて検討するのが安全です。

文字起こし・要約の確認作業

Plaud も Notta Memo も、文字起こしや要約をしてくれますが、その内容が常に正確とは限りません。

数字や固有名詞、決定事項のニュアンスなど、間違うと困る部分ほど、人の目で確認する価値があります。

AIの出力は「確定した議事録」ではなく「確認前の下書き」として扱う、という前提はどちらを選んでも変わりません。

料金・対応環境は公式で確認する

料金プラン、無料で使える範囲、対応言語、対応する機器や会議ツールなどは、変わることがあります。

この記事の内容は選び方の考え方を整理したもので、具体的な価格や機能を保証するものではありません。

実際に申し込む前に、最新の料金・対応環境は各公式サイトで確認してください。

まとめ:迷ったら会議の種類で選ぶ

Plaud と Notta Memo は、どちらが優れているかではなく、得意な場面が違う2つの選択肢です。

迷ったときは、機能ではなく「自分の会議の種類」で選ぶと判断しやすくなります。

Plaudは対面記録向き

対面の商談・取材・打ち合わせが多く、その場の会話を端末で確実に録っておきたいなら、Plaud のような端末型が向きやすい形です。

Notta Memoは会議メモ管理向き

オンライン会議が多く、音声ファイルや会議メモをソフト側でまとめて整理したいなら、Notta Memo のような形が向きやすい形です。

両方多い人は、まず優先したい用途を1つ決めて、そこから試してみてください。

どちらを選ぶ場合も、録音同意・プライバシー・機密情報への配慮と、AI出力を人が確認する作業は忘れないようにしましょう。

言いかえると、選び方はシンプルです。

対面の商談・取材・打ち合わせが多いならPlaudオンライン会議や音声データの整理が中心ならNotta Memoから確認してみてください。

対面の商談・取材を残したい人Plaudを確認する
オンライン会議や音声データを整理したい人Notta Memoを確認する
AIボイスレコーダー自体の使い道を知りたい人AIボイスレコーダーで会議メモはどこまで楽になるか